赤ラベルとは

日本初のオリジナルデザインギターのモデルの愛称。(ボディ内のラベルが赤ために)
日本初のオリジナルだったが非常に出来がよく、当時としても高い人気を誇り発売から40年たった今でも伝説と呼ばれるほど。12種類あるモデルのうち10種は現在でも軽く定価を上回った価格で取引されている。
(しかし本当に出来がよく、伝説と言われているのは1968年くらいまでの赤ラベルであり、どういうわけか噂が広まり今は赤ラベル全てがいいギターになっているが68年以降は生産量がかなり増えたため制作上の問題かバラつきがあり当たり外れがある。)
ちなみにFGとはフォークギターの頭文字。

赤ラベルスペック別シリアル

歴史
1966年10月
日本初のオリジナルギターのFG-180とFG-150(二つの違いはボディの形状の違いだけで前者がウエスタン[マーチンで言うドレッドノート]後者がフォーク[マーチンで言うOOO]タイプであった。)が発売される。(その時はライトグリーンラベルで発売)モデル名FGはフォークギターの頭文字からとった。
定価は数字をほぼ百倍した値段でFG-180は当時の初任給に値した。(百倍する流れはブラックラベルまで続いた) Martinなどの外国製のギターを意識してかボディは全て単板で作られているが3ヶ月後に全て合板になる。(理由は不明だがおそらくコストの問題で噂では単板モデルはほぼプロの手に渡り又、数十本ほどしか作られていないらしい幻のギター)ヘッドのロゴ字体にはクラシックギターに使っていたエクステンド(平体)を使用、見た目には少し潰れた感じの字体。
(平体)
またエクステンドは150と180にしか使われていない。

1967年4月
FG-110、FG-230が発売、ヘッドのYAMAHAロゴはコンデンツ。この二種類は赤ラベルで発売するが180、150はまだライトグリーンで仕様の変化などはない。230は初の12弦ギターで仕様は180とほぼ同じ、110は150の安価版(スチューデントモデル)で、もっと安いものをとユーザーからの要望により販売。

1968年5月
ライトグリーンラベルがなくなり赤ラベルに変更。150、180ヘッドロゴがコンデンツ(長体)に変更。(コンデンツは今のギターでも使用している)
(長体)
1968年?月(5月以降)
つり鐘型トラストロッドカバーがストレート型(三角型)に少しずつ変更。(69年3月までに全て完了)
つり鐘→三角
エンドピンがカバ材と言う木材から一回り小さいプラスチックに変更。
1969年?月(3月よりちょっと前?)
FG-140が発売。
140は180の安価版

1969年3月
ヘッドのYAMAHAロゴが音叉マークに、ポジションマークが5mmから3mmに変更。(ロゴの変更は手作業で一字ずつ貼り付けていたために間隔などにバラつきがあった、それを防ぐために一度で貼れる音叉マークになったと思われる)
この頃にFGの輸出が始まる、機種は75、110、140、150、180、300でFG-75とFG-300は輸出専用機種。輸出機のシリアルナンバーにはアルファベットTが入っていて、ヘッドの裏にmade in Japanと書いてありヘッドのロゴはすべてヤマハロゴに変わる。(輸出する際音叉マークでは会社名が浸透しない恐れがあるためヤマハロゴに変更したと思われる。)
FG-180、5mmドット
音叉マーク

1969年5月
FG-350、FG-500、FG-550が発売。350はストロークプレイを重視し初のヘビィーゲージ標準装備ギター、500は当時の生産ラインで作れる最高レベルのギターで今でも高級なハカランダをボディ材に使用し、さらにトップとバックは単板だった(FGでは初の単板)550は500の12弦版。

1971年12月 FG-220、FG-280発売。180よりも高級な材質を使用しているという触れ込み、カタログ上の仕様は180、220、280ともに変わらず高級と付いているだけだが合板でも単板に近い感じになっていると思われる。しかし外見上はボディ、ヘッドなどに白セルが巻いてあったりと高級感は出ている。
1972年5月
赤ラベルFGの全廃盤。6月からは新しくグリーンラベルFGの発売。

ここからは復刻赤ラベルの紹介

1995年10月
ヤマハフォークギター発売30周年を記念してFG-180を500本FG-1500(皮ラベル)を30本限定で発売。仕様はFG-180は当時と全く同じで価格は8万5000円、FG-1500はデザインやトップを変えて60万円。

2000年2月
現代赤ラベルとしてFG-512SJ、FGX-512SJが発売。FGXはFG-512SJにピックアップがついているだけで他は同じ

11月
FS-500SJ発売。FG-512SJのフォークボディ版

2002年3月
ヤマハフォークギターの集大成として赤ラベルのThe FGを発売。市販FGでは唯一の高級機種でオール単板、FG-180の現代版でペグはクルーソンを使い、他の機種にはないブリッジピン、エンドピンがエボニーでナット、サドルも牛骨が標準装備。そしてとにかく軽く音がいい。

2002年4月FG-522SJ発売。FG-512SJのブラック塗装版でボディの縁取りなどは白い。岩沢さんのFG-customに見た目が一番近い。

赤ラベルの希少種

赤ラベルは初めてのギターだったのでかなりの回数マイナーチェンジをしている。(赤以降マイナーチェンジはない)
そのため同じモデルでも見た目などが違う。違いは前文で確認してもらい、あるはずのないモデルをまとめ

FG-150、FG-180
エクステンドロゴの赤ラベル(L所有)
エクステンドはライトグリーンラベルにしか使われていないはず。エンドピンもカバ材が使われているためライトグリーンラベルに赤ラベルをつけたものと思われる。

音叉ロゴなのにポジションマークが5mmドット

FG-110
つり鐘型ロッドカバーなのにポジションマークが3mmドット

FG-140
YAMAHAロゴ
(カタログ上ではありえない。)

FG-500
YAMAHAロゴ
(カタログ上ではありえない。)
ヘッドの裏にmade in Japanとあることから輸出機と思われる。

このようにありえないモデルがありますがマイナーチェンジをした際に徐々に変更していった為に極少数存在します。(FG-500を除く)
幻のFG探し

FG通ならばだれもが探している幻の単板ライトグリーンラベルFGをシリアルを使い探そうとすると本に載っている52XXXXのライトグリーンラベルは単板ではありません。私が確認した49XXXXのライトグリーンラベルも単板ではありませんでした。単板ライトグリーンラベルは資料によると3ヶ月ほど生産されたようですが私が長い間探して一本も確認していません。
しかし幻のライトグリーンラベルは制作者自身が存在を公言しているので本当に極少数しか作っていないようです。YAMAHAに単板ライトグリーンラベルが残っていないようなので極少数のプロに試作品として渡されたような感じだと思います。

モデルのまとめ
♪150、180、230(12弦)、220、280
マホガニーを使ったモデル、150のみフォークボディ。

♪110、140
150と180安価版。

♪75、300
輸出限定、二機種ともに見た目が個性的。

♪350、500、550(12弦)
ローズを使ったモデル。マイナーチェンジが全くなく、どの時代でも見た目、仕様が同じ。(220、280も同様)
赤ラベルスペック別シリアル

赤ラベルのみにある特徴としてマイナーチェンジがあります。このマイナーチェンジにより製造年とシリアルが変わりシリアルがわかればだいたいのスペックがわかります。
赤ラベルスペック別シリアルナンバー

変更年月
確認機種
変更点
シリアル

1966.10(S41)
FG-150、FG-180(以降FG-省略)
ライトグリーンラベル
49XXXX〜62XXXX

1968.4?(S43)
150、180、110
赤ラベル(以降赤ラベル)
平体ロゴ
59XXXX〜622XXX

1968.5(S43)
150、180、110、230
長体ロゴ(以降長体ロゴ)
61XXXX〜87XXXX

1968.6?(S43)
150、180、230、140、110
三角型トラスロッドカバー(以降三角型)
エンドピンプラスチック
80XXXX〜952XXX

1969.3(S44)
150、180、110、140、230
音叉マークロゴ
ポジションマーク3ミリドット
最終変更で以降変更はない
91XXXX〜99XXXX

150、180、110、350
7桁107XXXX〜152XXXX

150、180、110、140、230、220、280
8桁100XXXXX〜205XXXXX