怪談を語る会、ホラー短編集
[私は霊が見えます](1/2)

みんなが一通り感想を述べたあと、Aは「じゃあ。Bさんの番ですね。よろしくお願いします」と言った。

Bは咳払いをした。そして「では、話を始めます」と緊張感を漂わせながら言った。

「私は霊が見えます。皆さんは霊は見えますか?」

みんなは首を振ったり、「いいえ」だとか「見えません」と言った。Cだけが、「子供の頃一度だけみました。これは後で話します」と言った。

「そうですか。霊はですね、生物図鑑に載ってるような、この生き物はこんな姿形をしている、という決まりはありません。黒い物体の者から、半透明な者、生きてる人間とさほど変わらない者、実に様々です。

生きてる人間と変わらない姿をしている霊はかなり厄介です。家に帰ってみたら知らない人がいる、という感じで驚かされますから。まあ、他の姿形をした霊でも『うわお』という風に少しだけ驚かされるんですけどね。

みなさんは、どんな時に霊が現れるかご存知ですか?」

語り手以外は首を振った。

「こういう話をしている時です。それと、こういう話を聞いて楽しんでいる時です。たとえばテレビやネットなんかで怖い話を観てたとしましょう。そういう時に粗方霊は現れます」

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