今日のお菓子は三題噺
[「校庭」「涙目」「かき氷」](1/3)

 その日は学校の校庭を使って小さな祭りが開かれたんだ。校庭の真ん中には太鼓が置かれていて、音楽に合わせて先生がドンドンと鳴らした。先生張り切っちゃってさ、振りかぶった時にばちを飛ばすんだもな。笑っちゃうよね。

 夕方だったため、吊らされた提灯が発光し、提灯の表面の赤色を薄くさせた。綺麗だったな。でも人々――大半が中学校の生徒なのだけれど――は提灯には目もくれず、綿あめを食べたりかき氷を食べたり焼きそばを食べたりしていた。こんな年になって綿あめとか勘弁勘弁。女子ならまあ許せるけどさ、男子が綿あめ片手にかっこつけても滑稽なだけだよね。

 かっこつけと言えば、サングラスをかけた先輩がいて思わず吹き出しちゃったよ。全然似合ってなかったしさ、あれ多分親父さんのだろうな、金縁でさ。それで、高校生、それもちょっとがらの悪い人が来ると慌てて外すのな。おかしいおかしい。

 僕はさ、そんな連中を花壇に座りながら眺めてたんだ。するとさ、あいつが声をかけてきた。

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