今日のお菓子は三題噺
[「サンタ」「プレゼント」「煙突」](1/2)

 クリスマスイブの夜、僕は妙に目が冴えて寝付けなかった。天井をじっと見る。時計の針の音が拡張されたように響く。時計の針の音という物は、気になり始めると余計に耳に障る。

 目を閉じ、布団を被った。針の音は聞こえなくなった。しかし、別の音が響いた。窓をノックする音だ。僕は驚いた。僕の部屋は二階だからだ。ノックは続く。

 僕は勇気を出して布団から出た。そして窓辺に行き、カーテンを開けた。僕は一驚した。サンタさんがベランダにいたのだ!

「メリークリスマス! プレゼントをあげるから窓を開けておくれ」

 僕は鍵を解き、窓を開けた。

「いやあ、寒いね。寒い寒い」
「なんで煙突から入ってこなかったの?」
「え、煙突なんかあった?」
「あるよ」
「そうか、気づかなかったよ。私はうっかりさんだねえ」

 サンタさんは白い袋を床にどさっと置いた。袋はプレゼントで膨らんでいた。

「さて、少年よ、クリスマスプレゼントをあげよう。君は何が欲しいんだい?」
「うーん」

 僕は考えた。欲しい物は大体手に入っていたから、すぐには思いつかなかった。

- 11 -
前n[*][#]次n

/35 n

⇒しおり挿入

⇒作品艫激rュー
⇒モバスペ脾ook


[←戻る]