ヤドカリ男
★ [闇の部分](5/5)

「それから遂に、山瀬美果とは一切交流を持たなくなりました。私は、友達を裏切ったんです。捨てたんです。今では少し後悔しています。"少し"ですよ」

 それで、彼女はどうなったんですか、と僕は尋ねた。大体想像できていたが。

「彼女は登校拒否になりました。それから高校を卒業するまで学校には来ませんでした。彼女が登校拒否になって、私は何て思ったと思います?」

 僕は首を傾げた。そして、わからないな、何て思ったのですか? と尋ねた。彼女は言った。その言葉は――彼女が思った事は――とてもひどかった。人間が心の奥底に持つ闇の部分が、照射され、露呈した。

 さて、彼女は最後に何て言ったでしょう?

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