ヤドカリ男
★ [映画](5/5)

 母親が言う。「たまにはお父さんに付き合ってあげなさいよ」

「うるせえなあ」

 場面が変わる。どこかの屋上。グラウンドが見えるから、学校だろう。少年は、突如走って身を投げ出した。

 映画はそこで終わった。映画が終わると僕の目には涙が溢れ出ていた。僕は何て事をしたんだろう。

 僕は、僕だけのものじゃなかったんだ。家族と一緒に成長したんだ。僕一人で育ったわけじゃない。家族が愛を込めて、大切に育ててくれたんだ。

 なのに、僕は……。

 僕は泣き続けた。涙は崩壊したダムのように流れ続けた。

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