怪談を語る会、ホラー短編集
[私は霊が見えます](2/2)

「今いるんですか?」とCは尋ねた。「いや、今のところいないようです。暗くて見えないだけかもしれませんけど」とBは辺りを見渡しながら言った。

「それと、怖い話を聞いたりして怖がっていると、霊はかなりの確率で現れます。超音波で仲間を探す生き物のように、霊は怖がっている者を察知して、姿を見せるんです。

あとは、風呂場やトイレといった水回りには怖がってなくても現れますね。霊はそういうところが好きなんです。

風呂場で髪を洗ってるとき、背後に何か気配を感じたりしませんか? 視線とかそういったものです。断言しましょう、それは霊の視線です」

語り手以外は周囲をキョロキョロと見渡した。

「大丈夫です。今はいません」

「今は?」とAは言った。「さっきはいたんですか?」

「私の前をすぅーっと通り過ぎていきました。ただ通過しただけですから問題ないでしょう。まあ、そういうことです。私の話は終わりです」

みんな怖がって沈黙したあと、Eが口を開いた。

「次行こう、次」

「僕の番ですね」とCは言った。

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