怪談を語る会、ホラー短編集
[寂しがり屋な彼女](2/3)

「彼女と話し込んでいると、友人の携帯電話が鳴った。

友人は携帯電話を開いた。そして『ごめん、知人からだ。ちょっと待ってて』と言って、別の部屋に行って電話に出た。

知人は興奮した口調で、『今さっきお前の彼女のお母さんから電話があった。お前の彼女、事故に遭ったそうだ』と言った。

友人は呆れた顔をして、『おいおい、悪い冗談はやめてくれよ。怒るぞ』と言った。知人はそれでも止めなかった。『嘘なんかじゃない。信じたくないのはわかる。でも現実なんだよ。彼女は即死だった』と真剣な口調で言った。

友人は『本当に怒るぞ。彼女なら――』と言いながら彼女のいる方向を見た。部屋の入り口には包丁を持った彼女の姿があった。

彼女は『一人で逝くなんて嫌だよ。一緒に逝こう』と言った。友人は携帯電話を落とした」

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