今日のお菓子は三題噺
[「校庭」「涙目」「かき氷」](2/3)

「よお、一人か」

 あいつは仲間をぞろぞろ引き連れて俺に話かけてくる。手には焼き鳥が握られていた。きっとこいつ、焼き鳥が渋いとか思ってんのかもな。

「俺は群れないんだ」
「へ。友達がいないの間違いだろう」
「で、何の用?」

 すると、あいつ、後ろを女子が通りかかったらわざとワイルドに焼き鳥を食った。わざとだよ。だってわざわざ振り返って食うんだもんな。でも女子たちは無視というか、眼中にない。

 あいつは俺の方を向くと、「エヌ見なかったか?」と尋ねた。

「エヌ? 見てないよ」
「そうか」
「またいじめるのか? 祭りの日だぜ、止めとけよ」
「違う、エヌからメールが入ってたんだよ。あいつ誰から俺のメアド訊いたんだろうな?」
「俺が知るわけないだろ。だって俺――」
「いやさ、あいつメールで、『今日はお前をひどい目に合わせてやる』とか抜かしやがってさ。ウケるよな。何する気だと思う? ナイフでも持って暴れたりすんのかな?」
「いや――」

 俺が喋ろうとすると、「俺はああ!」という大声が聞こえた。人々がキョロキョロし、誰かが上を指差す。屋上にエヌの姿があった。

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