今日のお菓子は三題噺
[「節電」「西瓜」「河童」](2/2)

「えらく涼しいですね。エアコンの設定温度はいくつですか?」

僕は答えなかった。河童はエアコンのリモコンを探し始めた。リモコンはテーブルの上に置いてあったため、すぐに河童の目についた。

「20度! 河童反対派のくせに20度! これはひどい。河童反対派なら節電したらどうですか? エアコンを消して扇風機にするとか、せめて28度にするとか。あなたは河童が汗を流して作ったエネルギーを使っているんですよ?」
「できることなら河童が作ったエネルギーなんて使いたくないさ。国民は電気の配給元を選ぶことができない」
「見苦しい言い訳ですね。それに開き直ってる。節電をすれば、少しでもエネルギーの消費を減らせるのに」

これは分が悪かった。節電しなかった僕が悪い。河童の言い分が正しい。

「悪かった。僕が悪かったよ」
「わかってくれればいいんですよ」
「水が欲しいんだよね?」
「はい。それと、きゅうりを二本ください」
「きゅうりはない。西瓜ならなる」
「まあいいでしょう。同じウリ科だし」

それから僕はペットボトルに水を注ぎ、西瓜を出した。河童は短いくちばしでうまそうに西瓜を食べた。ああ、僕は河童反対派なのにな……。

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